2006年01月26日-二胡ぶろ

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2006/01/26(木)-楽器への接し方-
【二胡】
楽器が生きている。と言うと科学的ではないけれど、楽器に対して生き物のように接することが音へ与える影響という点では確かなものがあると思う。

よい音を出すためには楽器を物として扱うのではなく生き物として、対等なパートナーとして優劣のない付き合い方をすることが必要そうだ。

強引な例えになるけれど奏者と楽器の関係は騎手と馬の関係に似ていると思う。騎手は馬が走るときペースやコースをコントロールすることが役目であって騎手自身が走っているわけではない。自分勝手に馬の自由な走りを妨害するような乗り方をする騎手は良い騎手とは言えない。お互いの役割を果たすためにも馬の気持ちも考えた日頃からのコミュニケーションが大切だと思う。

ライダーとバイクも同じ関係だと言える。しかしバイクはそれ単体が生き物ではないためにライダー自身が走っている、バイクを支配しているという感覚を持ちやすいものだ。自分の感情の赴くままにコミュニケーションすら出来ていないことが多くあるのではないだろうか。できるだけ馬に接するように生き物として接して気持ちを聞こうとすればおのずと繊細にバイクの気持ちが分かり、自分勝手にならず正しい自分の役割が分かってくるものだと思う。

そして楽器もバイクのように生きているわけではない。しかし楽器も同じで自分自身が音を出していると勘違いしやすい。音を出しているのは楽器であって自分自身が音を出しているわけではない。楽器が音を出してくれているのだ。生きた楽器がどういう音を出して欲しいのか楽器の気持ちを聞こうとしなければいけない。楽器が気持ちよさそうによく響いているときは決まって良い弾き方をしている。楽器はバートナーでもあり当時に正しい弾き方を教えてくれる先生でもあるように思う。音楽は自分ひとりで演奏しているのではなく対等な存在である楽器と共に音楽を演奏しているのだ。

生き物である楽器とコミュニケーションするためには、日頃から話し掛けたり、綺麗に拭いてあげたりしたほうがいい。楽器自身によい音楽を聴かせてあげることも大切だ。楽器が良い音を知ってより良い音を鳴らしてくれるようになる。できることならコンサートへ行くときは一緒に楽器も連れて行く、そのくらいの心構えで楽器と接してこそ生き物として接していると言えるのではないだろうか。当然何日も放っておくなんていうことは論外だ。

楽器が生きているということを楽器とコミュニケーションするようになれば必ず感じるはずだ。


そんなことを最近考えた。あきらかに変態っぽいけれどこういった病的な精神が度を超えた集中力のもとになるのかもしれない。方法や考え方は人それぞれあると思うけれど、こういったより繊細に音を意識したりするための気持ちの作り方がより上達するためには必要かもしれないと思う。今では夜練習していて突然に楽器の音が良くなったりしたときはまるで楽器がまだ寝ないでくれと言っているかのように感じる。自分ひとりではなく楽器と共に音楽空間をつくることはとても楽しい。二胡は音を出すことがとても難しいけれど接し方が変わったことで音の質が確かに変わってきた。楽器そのものが歌っていることがやっぱり一番大事だ。

しかしこんなこと言いながらバイクはバイクの気持ちなんてほとんど考えないで好き放題乗ってる…

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